世界陸上(世陸)とオリンピックの違いは何でしょうか?
最もわかりやすいのは開催頻度で、世界陸上は2年に1回、オリンピックは4年に1回です。
今回は、世界陸上とオリンピックの違いについて
- 開催頻度
- 参加国・地域数
- 参加資格
をご紹介します。
また、世界陸上とオリンピックの違いから、価値の違いやどちらが権威があるか、格上かを検討してみました。
世界陸上の素晴らしさを再認識できるネタを知りたい方は、ぜひ読んでいってくださいね。
世界陸上とオリンピックの違いは?
世界陸上とオリンピックの違いについて、開催頻度、参加国・地域数、参加資格から調べてみました。
結論からお伝えすると、開催頻度以外はほぼ同じです。
その時の世界最高峰を争う大会という意味では、違いはほとんどありません。
開催頻度
大会の開催頻度は、世界陸上が2年に一度、オリンピックが4年に一度です。
世界陸上の開催周期
世界陸上は初開催の1983年から、1987年、1991年までは4年おき、その後1993年からは2年に1回、奇数年に開催されています。
ただし、コロナ禍の影響で直近は2022年と2023年の2年連続で世界陸上が開催されます。
2年連続での開催はもちろん初めてのこと。楽しみです!
オリンピックの開催周期
陸上競技が開催される夏のオリンピックは、基本的に西暦が4の倍数の年に開催されます。
例外は2021年開催だった東京オリンピックですね。
当初は2020年夏開催予定でしたが、コロナ禍の影響で1年延期されました。
この記事を書いている2023年現在、次の夏季オリンピックはフランスのパリで2024年開催予定です。
また、通常の開催周期に戻るというわけですね。
参加国・地域数
参加国・地域数を比べてみると、実は大きな差はないです。
世界陸上がオリンピックよりも多かった時期もあるくらいですよ。
オリンピックよりも世界記録や参加する国と地域の総数が多く(2004年アテネオリンピックの202に対し、2003年パリ大会では210)
引用:Wikipedia
世界陸上の2023年大会・ブダペスト開催では、200以上の国と地域からの選手が参加予定です。
直近のオリンピック東京大会2020には、206の国と地域から選手が参加しているので、ほぼ同じくらいですね。
オリンピックの場合は陸上競技だけではなく他の種目も含めての数ですが、それにしてもほとんど同じとはすごいことだと思います。
参加資格
世界陸上とオリンピックの陸上競技の参加資格も確認してみましたが、ほぼ同じです。
2023年の世界陸上と2024年のオリンピックの参加標準記録について、いくつかの種目を抜き出すとこんな感じ(下記参考より抜粋し並び替えました)。
男子 | 女子 | |||
種目 | パリ五輪2024 | ブダペスト世界陸上2023 | パリ五輪20224 | ブダペスト世界陸上2023 |
100m | 10秒00 | 10秒00 | 11秒07 | 11秒08 |
400m | 45秒00 | 45秒00 | 50秒95 | 51秒00 |
5000m | 13分05秒00 | 13分07秒00 | 14分52秒00 | 14分57秒00 |
10,000m | 27分00秒00 | 27分10秒00 | 30分40秒00 | 30分40秒00 |
110m/ 100mハードル | 13秒27 | 13秒28 | 12秒77 | 12秒78 |
3000m障害 | 8分15秒00 | 8分15秒00 | 9分23秒00 | 9分23秒00 |
走高跳 | 2m33 | 2m32 | 1m97 | 1m97 |
三段跳 | 17m22 | 17m20 | 14m55 | 14m52 |
砲丸投 | 21m50 | 21m40 | 18m80 | 18m80 |
やり投 | 85m50 | 85m20 | 64m00 | 63m80 |
20km競歩 | 1時間20分10秒 | 1時間20分10秒 | 1時間29分20秒 | 1時間29分20秒 |
マラソン | 2時間8分10秒 | 2時間9分40秒 | 2時間26分50秒 | 2時間29分30秒 |
赤文字の方が記録が高くなっています。
約1年後に開催されるオリンピックの方が同じか厳しめになっていますが、単純に時間の差でしょうね。
世界陸上2023年ブダペスト大会の参加標準記録
https://www.rikujyokyogi.co.jp/archives/80342
オリンピックパリ大会2024の参加標準記録
世界陸上とオリンピックの価値の違いは?どっちが格上?
では、世界陸上とオリンピックの価値的な違いはどうなのでしょうか。
世界一を決める舞台という意味では、先ほどの参加国・地域数と参加資格からして、世界陸上とオリンピックの価値は変わらないと言えそうです。
世界記録もいくつも誕生していますしね。
ただ、日本にいるとテレビをはじめとするメディアの取り上げ方は、オリンピックが圧倒的な印象ですよね。
そして、開催頻度からすると4年に1回という少なさからオリンピックの方が格上だと考える人もいるかもしれません。
でも、私たちが現地や中継を通して競技を観戦するときは、世界陸上もオリンピックも、世界最高をかけてのパフォーマンスを見ることができる機会であることは変わらないですからね。
どちらの大会の参加標準記録を定めているのも、ワールドアスレティックス(世界陸連)ですしね。
正解はない話ですが、ここでは価値は変わらないという結論にしたいと思います。
まとめ
世界陸上とオリンピックの違いと価値についてお伝えしてきました。
大きな違いは開催頻度ですが、競技のレベルは世界最高であることは変わりないです。
200以上の国と地域の選手が集う世界陸上、大いに盛り上がりますように!
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